縄伸び

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更新日:2024/10/11

カテゴリー: 不動産あれこれ | 不動産コンサルティング  タグ:  |


不動産の売却時等に土地の測量を行った際に実測値の方が登記簿記載の面積よりも多くなっていることがあります。これを縄伸びといいます。

なぜこのような事が起こっているのかというと、単純に昔に比べて測量の技術が向上しています。私も測量の資格を保有していますが、学生時代にはスチールテープによる計測とトランシットによる計測でした。現在では光波計により計測されておりその精度は格段に良くなっています。

そもそも、明治の時代かつて検地の際、年貢の負担を軽減するため、実際よりも長めに目盛りをうった縄を使って、地積を小さめに測量したことに由来しています。つまり、税金を少しでも少なくするために行われていたのです。

不動産取引等により実測売買が行われたり、測量が済んでいるところは徐々に地積更正が行われていますが、全国的には昔の公簿面積のまま引き継がれているところが多く残っているのが現状です。平成17年の登記法改正に伴い1筆を分筆する際に残置部分の面積も求積することが義務付けられました。これにより随分と縄伸びが解消されて来ていると思います。

実際に登記されている公簿面積と実測面積での差異は全国的に見ると2割程度になるのではないかと言われています。すべての筆が実測により地積更正されると固定資産税・都市計画税、登録免許税、相続税等土地に係る税金全般に波及することになります。つまり税金として取られてしまう部分が多くなるという事です。古くからお持ちの土地は縄伸びの可能性があるので想定しておくことが必要です。

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