【空き家等の現状】
近年、空き家は大きな社会問題になっています。
人口減少社会において、不動産の需要と供給のバランスから今後も空き家の数は増えていくことが予想されています。この流れは、当社の地元エリアの国分寺市や国立市においても同様に懸念される問題となっています。
空き家になる原因もいくつか考えられますが、そのまま放置しておくといずれはせっかくの資産がご自身にとって足枷になってしまう場合も考えられます。管理の悪くなった空き家・空き地は近隣の風紀や防犯上にも問題を与える可能性が
あり、近隣等との関係も悪化してしまう場合が考えられます。
それでは例えば、どんな理由で空き家になってしまうのでしょうか?
① 所有者がお亡くなりになり、ご家族も同居されていないケース
所有者の方がお亡くなりになり、配偶者やお子様たちも独立されたような場合に空き家になる可能性があります。
② 所有者が出張や長期療養等でご自宅を長期間留守にしてしまう。
所有者が出張等で空き家となっているが賃貸等で貸出すつもりが無い場合や、ご本人が病気等による長期療養を余儀なくされた場合等が考えられます。
③ 所有者が成年後見等の契約等の判断能力を失ってしまった場合
所有者が、認知症等により介護施設への入所をされたり判断能力を失ってしまい利用及び契約行為等が出来なくなりそのまま放置された状態です。
④ 宅地に建物が建っている事で、土地にかかる固定資産税や都市計画税が軽減されており、更地にすることでそれらの租税が高くなってしまう為にそのままの状態になっている場合があります。
【空き家等への対策】
上記空き家等の現状からどのような対策が可能かを具体的に考えてみましょう。方法は様々ですが、お客さまの環境により選択内容も変化してくると思います。
① 現状を維持しながら、必要に応じて管理を行っていく。具体的には月1~2回程度の空き家等の点検作業を行い必要に応じて修繕等を行っていく方法。
(将来的に利用計画等がある場合には有効であると考えます。)
➡空き家点検サービスの内容はこちらからご確認下さい。
② 現状の状態によっても違いますが、空き家の場合であれば修繕等を行い賃貸物件として 貸し出しを行う方法。
(物件の所在やリフォーム費用との兼ね合いで賃料設定等も変化します。)
③ ②同様、空き地の場合であれば、特に大きな費用をかけずに維持していく方法として駐車場として貸し出しを行い、土地にかかる固定資産税等の費用をまかないながら維持をしていく方法。
④ 空き地の場合に、賃貸物件を建築して収益物件として検討する方法。
(立地条件や周辺の賃貸動向により最適なプランニングをご提案します)
⑤ 空き家・空き地を売却して現金化する。
空き家・空き地の利用予定が無く、相続等で資産を現金化して分割をお考えの場合等は売却により現金化を行なう方法があります。
上記の空き家の対策にも教科書のような正解がある訳ではありません。それぞれのご家族にとっての最良の方法をご一緒に検討していきましょう。まずは、一度ご相談下さい。
【行政による施策の利用】
上記対策の中で国分寺市の場合、旧耐震の建物である等一定の要件をクリアする必要がありますが、『木造住宅耐震化支援事業』により無料で耐震診断を受診でき耐震性に欠けるよの判断(他要件有)があった場合に除却・耐震改修等の費用の一部が助成されます。少しでも費用の助成があるのはいい事ですね。
ちなみに国立市では、耐震診断に対する助成は一部ありますが、除却や耐震改修に関する助成事業は現在のところありません。